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花柳琴臣は10歳で日本舞踊の初舞台を踏み、20歳で日本舞踊家としてデビュー。現在、社会貢献活動や教育活動など、舞踊家の域を超えて活動をし、唯一無二の舞踊家として生きている。

小学生・中学生の頃描いていた「夢」とは。22歳での余命宣告と復活。決して順風満帆とはいかず、悩み、人生を選択してきた。その中で生まれた強い想いとは。

「生かされている命であること」の気づき。「人の笑顔のために」とこだわる心の意味。

子どもたちへ、また、社会に生きる人々へのメッセージ。
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花柳琴臣プロフィール

東京都出身。花柳琴師、花柳流三世・四世宗家家元花柳壽輔師に師事。日本舞踊協会主催「新春舞踊大会」にて文部科学大臣奨励賞受賞。
スコットランド・エジンバラフェスティバル フリンジ「THE SAKE」に出演し、最高評価五つ星を獲得。
NHKにっぽんの芸能、NHK 紅白歌合戦、坂東玉三郎特別舞踊公演など舞台公演やテレビに出演。
ドイツ・ベ ルリンフィルーハーモニーホール、チェコ・ドヴォルジャークホールなど、世界を代表するコンサートホールにも 多数出演。令和三年、第一回花柳琴臣舞踊リサイタルを GINZASIX 観世能楽堂にて開催。(文化庁芸術祭参 加公演)演出家として、「飛騨高山文化芸術祭こだま〜れ」、総合舞台芸術「天神夢双」 北区民ミュージカル「王子の狐ねがいの石」、「日本舞踊の美」公演など多彩なジャンルを融合した舞台の演出にて評価を得ている。
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子どもたちが豊富なキャリアを持つアスリートやアーティスト、専門家と「夢」を共有する特別な空間。
スポーツの支援だけでなく、イベントの開催や各種活動支援など、様々なプロジェクトに利用可能な企業の価値を高める新しい「支援のカタチ」飲む応援。その活用方法の一つが夢の教室です。

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<花柳琴臣よりメッセージ>
第1部では、卒園児の子どもたち(小学校1〜2年生)に向けた「夢の教室」でした。
オープニングは、竜馬四重奏「YAMATO」を踊らせていただきました。そして、日本の和の心を体験していただくコーナーです。
正座をし、背筋・首を伸ばす姿勢。“グラグラしないように”ということがなかなか難しい!
心を落ち着かせ、目を伏せ、呼吸をすることに集中する「気鎮め」(きしずめ)も実践しました。緊張をほぐし、集中力アップができる方法なんだよ!というヒントをお伝えしました。小学校に上がり、そんな場面が増えてきているのでしょうか。目を輝かせていました。
そして続いては座礼、お辞儀をいたします。三つ指を付けて、相手を意識し、頭を下げます。頭を下げるという所作は、“相手に対して心を込める時間”なのだよ、とお伝えしました。
今度は、立ってみます。
あれ・・。正座から立つ時はどうやったら綺麗なのかな・・。
なんだか皆さん色々な立ち方をしますね!?
“どっこいしょ”や“グラグラ”せずに立ち上がることをあまり意識していなかったようです。
あらためて、綺麗な立ち方を実践しました。やっと綺麗でかっこいい立ち方、座り方をマスターできました!
立ちましたら、今度は「立礼」です。普段、立礼をする機会が圧倒的に多いと思います。
「起立・気をつけ・礼」の所作にも「心込める」ことを意識をすると、あっという間に美しいお辞儀になりました!
こんな身近な「お辞儀」ですが、ちょっとした所作のコツや「心を込める」という意識で、相手に対して綺麗でしっかり伝わるご挨拶ができるということを感じていただきました。
どんどん子どもたちの目がキラキラと輝いていったことが印象的でした。子供も大人も、“綺麗”“かっこいい”と思えることは嬉しいのですよね。
まとめとして、私の「夢」の話。
小学生の頃の夢を思い出しました。職業としてなりたいものは色々ありましたが、一貫して「人の笑顔になること」が、自分にとって喜びでありました。たまたま幼少期に出会った“日本舞踊”が好きで、職業として選択してここまで生きてきましたが、どんな時にも「人の笑顔のために」「人の希望となるように」ということを思い続けてきています。
そのようなお話をさせていただき、これからも自分の「想い」を大切に夢を叶えていってください。と締めくくらせていただきました。
<花柳琴臣よりメッセージ>
第2部は会場を和室に変え、園児の年長さんに向けてのワークショップです。
正座、気鎮め、座礼、立礼を体験していただき、引き続き、次なるテーマは「結界」のお話です。
私たち日本舞踊をする者は「扇」を使い、ご挨拶や、表現をする道具として使用いたします。
また、日本の様々な場面では扇を置いてご挨拶をしたり、結婚式で扇を持っていたり・・。
そもそも扇の由来な何なのだろう?というお話から始めます。
扇を自分の目の前に置くことは「結界」をつくり、相手に対して敬意を伝える所作であること。
身近な道具に「箸」があります。お箸も目の前に横向きに置きますね。そうです、お箸で“結界”をつくり、いただく食べ物の命に対して敬意を表している。ということを知りました。
園児たちにはもっと優しい言葉でお伝えしましたが、皆、お箸を使うときに何か意識が変わったのではないでしょうか。
また「揃える」ということをしました。(脱いだ靴がバラバラだったのです・・笑)
自分の靴だけでなく、お友達の靴と揃えることも意識してみました。バラバラで置いてあるより、揃えることで、気分良く、その「場」も清らかに感じているようでした。
靴だけではなく、幼稚園の中の物や家の物も「揃える」をやろうね、とお約束しました。きっとがんばってくれていると思います。

そして日本の伝統芸能を体感していただこうと、歌舞伎の表現を体験いただきました。
「手」の指を綺麗に揃えることで女方や綺麗な表現ができます。また大きく指を広げると、強い役に見えてきます。さらに、指を曲げてみると、動物や鬼などの表現になる楽しみがありました。
首を曲げて対象物を見る「三つ首」という表現や、歌舞伎といえばこれ!「見得」を体験。気分は歌舞伎役者です!
気分が高まったところで、実演を鑑賞します。桃太郎のストーリーを一人で演じ分けることが眼目の作品「日本一の桃太郎」をご覧いただきました。
おじいさん、おばあさん、桃太郎、犬、猿、雉、鬼など、どんどん役が変わっていくたびに、大きな歓声が上がりました。
音楽は歌舞伎浄瑠璃である「義太夫」ですが、わかりやすい詞に、子供たちも自然に日本の音楽を感じてくれました。

<花柳琴臣よりメッセージ>
第3部は教職員の先生方向けの礼儀作法講座です。
基本的な内容のベースは園児や小学生に向けたものと同じなのです。あとは同じヒントの中から、それぞれの年齢や環境に合わせて、自分の生活に生かしていくか!

先生方にも正座、座礼から実践いただきます。あれ?大人の方が足が痛そうです・・。
だんだんと日本の生活スタイルも変化し、椅子での生活、またお手洗いも和式から洋式になってきていますので、床に座る行動自体が少なくなってきていますね。新鮮な気持ちで正座をし、お辞儀をしてみました。
立つときもやはり“どっこいしょ”“グラグラ”はしないように意識します。
お仕事に中でも「立礼」が多いと思いますが、心を込めるということはあまり意識できていなかったかもしれませんね。
自然とお辞儀の姿も綺麗になってきました!まさに“女子力アップ”でしょうか。

結界のお話では、扇や箸はもちろんのこと、空間を分け隔てる場所も「結界」なのだというお話をいたしました。部屋の敷居や畳のヘリも結界なのだと意識いただき、「場所・空間を大切にする心」を学んでいただきました。
バイバイの由来や手を添えて物を渡す、受け取る、といったことや、園児にもお伝えした「揃える」ことを意識するだけで、空間が気分良くなることも。
園児、卒園児にも増して、先生たちの目もキラキラと輝いています!
何か、仕事や日常生活に活かせるヒントが見つかってきたようです。
園全体で、子供も、共に生活する大人も共通したヒントを得ることで、皆で前に進んでいくことになると、今回の紅葉幼稚園での機会で強く感じました。

ますます美しい園を目指していってくださいませ!

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